君が独りぼっちのときに


誰かが 落とした切符が 閉まるドアから 舞い込んだ
持ち主は 途方に暮れて 何処へ 行くのだろう

何も 無いような顔で 誰も 不安を乗り継ぎ旅をする
僕は そっと確かめる 指先で ポケットの中

夕陽が ゆっくり落ちていく せめて その人が
行き先を 忘れませんようにと 小さく 呟いた

次の駅で降りれば 楽だろうと
何度も 何度も思っていた 心 揺れた

消えない 景色がある せめて この僕は
行き先を 忘れませんようにと 小さく 呟いた

何も 無いような顔で 誰も 不安を乗り継ぎ旅をする
僕は そっと確かめる 指先で ポケットの中

たとえ 独りぼっちでも せめて 君だけは
行き先を 忘れませんようにと 小さく 呟いた


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