街角の蝶


人で溢れかえる この街の片隅
春の景色ばかり描いてる絵描き
生命のキャンバスよ 輝け…

“春に間に合わなかったんだ 紫陽花のように”
そう呟くと 僕のギターケースに
小さな蝶を描いた 羽ばたけ…

大きな風が通り過ぎてく
木々や草花も顔を変えてる
少しくらい風邪引いても 輝け…

大きな腕に動かされてる
人はそれでも幸せと言う
風向きは気にせず 羽ばたけ…

風邪を引いてしまうのは僕も同じさ
歌が出来る頃には次の花が
静かに咲いている
そして今日も季節外れの歌を歌う

 羽ばたけ 変わりゆく季節追いかけて
 羽ばたけ ゆっくりと止まることなく  
 羽ばたけ 花の色 忘れた蝶よ    
 羽ばたけ 僕たちの夢をのせて    

錆びた弦を 張り替えよう

 羽ばたけ 変わりゆく季節追いかけて
 羽ばたけ ゆっくりと止まることなく  
 羽ばたけ 花の色 忘れた蝶よ    
 羽ばたけ 僕たちの夢をのせて    

ギターケースの蝶は 僕の歌聴きながら
気持ち良さそうに 羽根を揺らしてる


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