月見ウサギ


僕はウサギ ダンボールの中
ネオンが星空を消している街で 売られてる
僕はウサギ スキを見て逃げた
踏まれないように 人ごみ避けて 遠くまで

かぼそく光る月を見上げて 別れた仲間を想う

月の上で 吹くことのない風を待つよりも
僕は自分で 風を感じ走っていく

僕はウサギ 灰色に光る
毛皮をゆらし 別れた道を選んでいる
僕はウサギ 名前は無いけど
与えられるより 自由に大地を蹴り続ける

涙は涸れ果てて 瞳赤く ぼやけた明日を想う

月の上で 吹くことのない風を待つよりも
僕は自分で 風を感じ走っていく
細い耳が切れるほどに 風を感じ走っていく


inserted by FC2 system